離婚をして母子家庭で子ども4人を育ててきました。
離婚をしたのは一番下の子がまだ1歳の時だったと思います。
子育ての悩みはたくさんあると思いますが、一つの例として参考にしていただき少しでも皆さんの悩みが和らぐことを願っております。
実家に戻らず自分で部屋を借りて、子ども4人と貧しいながらも楽しく生きていこうと、新たな生活を踏み出しました。
もともと楽観的で、なんとかなるだろうというマインドを持っているんですよね。(笑)
子供の行事や体調不良で休みやすいようにアルバイトをして、あとは子ども手当や母子扶養手当などの国からの給付金で生計を立てていました。
もう少し頭が良ければ、ヘトヘトにならずにお金を稼げていたのかもしれませんが、なにせ高卒です。(笑)
その頃は、ガソリンスタンドで走り回って仕事をしていました。
朝みんなを起こして、準備をして、保育園に送って、働いて、迎えにいって、ご飯を食べさせて、洗濯して、掃除して、お風呂に入れて、ただがむしゃらにやらなきゃいけないことをこなしていました。
今思うと一人一人を見つめる時間も余裕もなかったなと。
誕生日はプレゼントを買ってあげることができなくて、ケーキだけ買ってみんなでハッピバースデーを歌って写真を撮って、ケーキを切り分けて食べていました。
それはそれで楽しいんですけどね。(笑)
ギリギリの生活でしたので、お小遣いもあげられなかった。
あげたかったけれど、毎月あげる約束ができなかったんです。しかも4人分もなんて。
そんな生活を続けていて、ある時みんな小学校に上がって3、4年生になった頃。
コンビニで万引きをしたと連絡が入ったんです。
すぐに本人を連れて謝りに行きました。
スーパーにも万引きで謝りに行きました。友達の家に遊びに行って物を壊したと聞いても謝りに行きました。
仕事でクタクタになって帰ってきたのに、そんな連絡があるたび本人を連れて謝りに歩きました。
親の都合で離婚して我慢ばっかりの貧しい生活をさせてしまっていたから私の責任だと。
でもなんとかやめさせようと色々話をしていた、、いや出来ていなかったかもしれません。
そんな時、私の財布からお金がなくなったんです。
最初は大雑把な性格なので財布にいくら入ってるなんて把握していなくて気づかなかったんですけど、おかしいなと思うようになってから注意していたら、あきらかにお金がなくなったんです。
子ども達に聞きました。でもみんな知らないって。
それでも何日か経つとまたお金がなくなってて。ショックでした。
4人もいると誰がやったのかなんてわからないんですよ。
取ったことよりも嘘を平気でつける子になってしまっていることが何よりショックでした。
何度言ってもどう言っても悪さは治らず、いつしか手を上げるようになっていました。
誰がやっているのかわからないので4人とも並ばせて連帯責任だと。
口で言ってもわからないなら痛みでわからせるしかないと。
何がいけないのか、どういけないのか、言葉でちゃんと伝えられる知識が私にあれば、あんな日々ではなかったかもしれません。
本当にひどいことをしました。体罰も暴言を吐いていた。それでも治って欲しかった。
どうしたらやらなくなるんだろうと。無力な自分を責めていた。
いつしか、家に帰るのが嫌になってしまったんです。
いくら部屋を片付けても、仕事から帰ってきたら散らかっていて、私も中身は子供だったので、しつけなんてうまく出来なくて、怒り続ける日々、疲れ切っていました。余裕がないって本当にしんどいですよね。
でも今思うと、子ども達は寂しかったのかもしれません。
4人もいるから寂しくはないと思い込んでいたけれど、子ども達は子ども達でうまく伝えられない気持ちを悪さをするという方法で私に訴えていたのかもと振り返ってみて感じています。
僕たち、私たちはここにいるよ!って
もっと見てほしい!、寂しいよ!って訴えていたのかもしれません。(泣)
終わりの見えない子育ての悩みですが、よくよく考えてみると、子どもの成長とともに悩みは移り変わってきていたんです。
小さい頃はオムツがなかなか取れないとか、毎回食べ物をこぼすとか、上手にスプーンが使えないとか、友達に意地悪をしちゃうとか。
その当時は深刻な悩みでも、気付けばそんな悩みもあったなーと振り返る日が来ます。
散々やめさせたかった、物を盗んだり、嘘をつくことも、いつの間にかやらなくなっていました。
本気で子どものことを思いとことん付き合う覚悟があれば、きっと子どもにも伝わります。
子どもの成長とともに悩みは移り変わっていって、いつしか子どものことで悩まなくなる日が来るんです。
今小さい子で悩んでいる人は信じられないかもしれませんが。
今私は子どものことで悩んでいません。
親も最初から親ではないので、子どもと一緒に成長していく。しんどい時も子どもとともに乗り越えていく。
そのために必要なことは、親自身人生を楽しむことです。
親が楽しそうにしていたら、僕も私も早く大人になりたいなって思うからです。
イライラして、つまらなそうに生きていたら、子どもは大人になるのは嫌だなと感じるかもしれません。
私も相当しんどかったんですけど、楽観的な性格が良かったようで、常にイライラしていたわけではなく、子どもと話すし、笑うし、みんなで遊びにいったりもして、しんどい辛いもいっぱいあったけれど、4人がいて良かったと、4人がいたからここまで頑張れたんだと思っています。
高校もまともに卒業できない子ども達ばかりでしたが、今はみんなそれぞれ仕事をしていて長女は結婚もして、しっかり一人暮らしをしている子もいます。
昔のことを思うと嫌われてもおかしくないし、親子の縁を切られる可能性だってありました。
ですが、4人とも私のことを好きでいてくれています。
投げ出しそうになることもあると思いますが、子育ての悩みは一生続かない。
子どもの成長とともになくなります。
子どもを信じましょう。親に信じてもらえたら、子どもは驚く成長をしてくれます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも子育ての悩みが和らぐことを願っております。
お父さん!お母さん!負けないで!楽しんで!
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